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【blog】第2回 実践、リベラルアーツ(2023.04.06)

【blog】第2回 実践、リベラルアーツ(2023.04.06)

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第2回 実践、リベラルアーツ(2023.04.06)

こんにちは。現在、リベラルアーツというレッスンの中で、世間的にも珍しいと思われる試みとして実践的な思考力を養うためのプログラム(以下、「本プログラム」と言います。)をしておりまして、先日第一回のレッスンを終えたので、今日はその内容をお知らせしていきたいと思います。

本プログラムでは、生徒さんが関心を持っているテーマを持ち寄ってもらい、私からテーマに沿った設問を出して、生徒さん自らがそのテーマについて調べ、考え、発表してもらい、講師と双方向で対話しながらその問題を考えていくという内容でのレッスンを行っています(テーマは社会問題でも、倫理哲学的なことでも、日常の出来事でもなんでもあり)。

記念すべき第一回で扱ったテーマは、「承認欲求」についてでした。

承認欲求というと、最近ではインスタグラムやTwitter等SNSの、特にいわゆるキラキラした投稿について、「承認欲求を満たしたいだけだよね」などという使われ方をよく耳にする言葉です(おそらく生徒さんにもそういうところが問題意識としてあったのだと思います)。

この承認欲求という言葉ですが、元々心理学者のマズローという方が人間の欲求は5段階に分けられ、下位の欲求が満たされると、次の欲求に向かうようになるという仮説として提唱されたものです。

生徒さんには、以下のような設問を提示しました。

  1. マズローの欲求5段階説についてその概要を説明した上で、日常生活において承認欲求に基づく行動として具体的に考えられるものを例示してください。
  2. 承認欲求に基づいた行動をとることについてのポジティブな面とネガティブな面を、個人的な側面と社会的な側面のそれぞれの見方から考察してください。
  3. 承認欲求と幸福の関係について、自由に論述してください。

生徒さんはすごく熱心に取り組んでくれまして、設問1では、マズローの説では5段階の欲求の意味をしっかりと整理し、日常の行動の動機がどの欲求に基づくのかを議論しました。

設問2では、承認欲求が人間の活動において必要である一方、それにしたがうことで生じる問題について詳細に議論をしました。承認欲求を正確に捉えることで、労働環境として従業員のモチベーションをコントロールしたり、マーケティングにおいて有効だという意見もありました。

設問3では、生徒さんの方で幸福とは何か、幸福に生きるためにはどうすべきかというところをアドラー心理学の理論も踏まえて整理してくれていたので、非常に実践的な話ができました。

大変素晴らしい意欲と能力を持っている生徒さんだからというのもあるのですが、講師としてもとても楽しい時間でした。

日常生活ではなかなかまじめなテーマについて思いっきり議論をするという機会を設けることはなかなか難しいので、ぜひ今後も続けていき、様々な方に参加してもらいたいと思っております。

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