歴史～日本の歴史から何を学ぶか～ (2023.03.09)

歴史～日本の歴史から何を学ぶか～ (2023.03.09)

日本の歴史を考えるためには、〇〇時代という名前の意味を知ることが有用である。縄文・弥生・古墳の各時代は道具などの生活文化、飛鳥・奈良・平安の各時代は朝廷があった場所、鎌倉・室町・安土桃山・江戸は武士政権の中心地、明治・大正・昭和・平成・令和は元号である。これらの名前を見ていくと、日本で各地にあったムラ社会が次第に大きな国家になっていき、生まれた朝廷（天皇家）が現代まで続いているということがわかる。つまり、日本の歴史の大きな特徴として、同一の王朝が異民族や他の国家の支配を受けることなく、また、市民や農民の反乱で転覆することもなく、長期間継続しているということがわかる。そのため、日本は文化的に一貫した長い歴史をもっている。一方、太平洋戦争での敗戦による政治体制の変更やグローバル化の流れなど、現在は大きな変化の最中にあると考えることもできる。現代を知り、未来を予測するために必要な情報となる経験は過去にしかなく、そのため日本、日本人について知るためには日本の歴史を考える必要がある。日本という国はどのような国か、日本人の特徴とは、また、文化、宗教、経済など、今後の日本はどうなるかといった問題を考えるために、歴史的な事実や言葉をただ知るだけでなく、考えていくことが大切である。