【blog】第6回目「文法とは?」
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第6回目「文法とは?」
「文法とは?」
英語において文法とはいかなる存在であるのか?未だ完全な回答を出せぬ難問です。
ですが自分はこう思います。
文法に関する考え方リスト
❶「構造」論の習得の必要性
言語を形成する3大要素の一体、「意味」「構造」「語用」の一角であり、「構造」を意識しないと無意識にも「意味」に深く傾倒してしまう。意味のみで言語を捉えようとすると、「無法地帯」に入って行く。それを食い止め、「構造」を完全に把握する事で、言語全体を完全に俯瞰し、自身の手中に収めることが出来る。
❷文法は英語の「敵」にあらず、「武器」であるとの心得の必要性
本来は、「英語は嫌いでないが文法が嫌だ。」この圧倒的大多数の英語学習者が口にする理屈は成立しない。文法が英語の「敵」となっているのは、中高の英語教育による文法の「見せ方」が間違っているからである。文法は英語最大の「リソース」であり、「武器」であり、「味方」であると捉えなおすべき。
❸大枠で文法を捉える必要性
文法全体を細分化せずに、大枠で捉えることこそが肝要である。また、階層意識が大事である。例えば「関係代名詞と形容詞」を並列に並べてはならない。同じく、「比較級と名詞」というのもない。
例えば日本地図全体を把握するのに、「4つの島」と捉えれば全体像を容易に掴める。それがないうちに、市区町村の区分を断片的に見せられても、全体把握は遠のくばかりである。
❹覚える順序の見直しの必要性
学ぶ順序があるべきである。習得できていないものを「前提」としてはいけない。「名詞」が何だと答えられない中2生に、「不定詞の名詞的用法」を問うのは「間違い」と判断すべき。
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私はこれらは全て「正論」だと考えています。実際多くの人に納得してもらえた経験もあります。
しかし「正論」が正しいと認められないことが多い人間社会の現実の壁です。なかなか「正論」をかざしても力とはなり難いです。相手も一応の納得はしても、それが解決策には至らないことが多いです。
すなわち文法習得が難しいのは「英語」という言語の技術的な話ではなく、「正論」ではない何かに支配されがちな「人間社会の仕組み」そのものの問題に起因すると考えています。
何とか万人の文法マスターへの糸口を見つけようと、以後ももがき続けます。
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