【blog】第5回目「大学生の英語学習」について
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第5回目「大学生の英語学習」について
今回は「大学生の英語学習」について考察しました。
英語の部屋では、「中高生レッスン」「大人レッスン」とは別に「大学生レッスン」を行っています。
大学生の生徒さんは長い間大人レッスンに参加してもらっていました。しかし数年前に生え抜きの学生さん達が大学生に上がり、初めて「大学生クラス」として成立する状態になりました。
新しい部門としての運営上の難しさがあるのは否めません。ですがそれ以上に、近年「大学生が英語に取り組む根本的な難しさ」を感じています。
個人差やレッスン・誘導次第な部分はもちろんあります。ですが総じて、大学生世代は既に中高生に見られる「ほぼ自動的な」上達を見せるのが稀になる傾向があると観察しています。
中高生の場合、まるで「絵に書いたように」英語のレベル階段をかなりのハイペースで登って行きます。大学受験を控えた高3生については、特別なことをせずとも想像以上のスピードでレベルアップして行きます。
大学生においては、そういう際立った成長を見るのが激減します。
これは憶測的な分析になってしまいますが、このような原因が背景にあると考えます。
❶デイリー環境の欠如
中高生にとっての「日常」である英語が、そうではなくなる。英語に触れ、英語を意識する頻度が激減する。
❷義務と任意
中高生は「最重要科目」としてが多くの場合「義務」として自ずと英語に高い優先順位を置く。しかし大学生の多くにとって、英語は自主的に取り組む「任意」の挑戦へとその性質が変わる。
❸目標の曖昧化
「就活」において求められる英語力は、「大学受験」で求められる英語力と比べ圧力が緩く曖昧になりがちと分析しています。例えば「TOEICの点数」は「英検級の合格」と比べ達成意欲が曖昧になりがちと分析しています。
英語習得はかなり大雑把な、時には明らかに間違ったいい加減な話が世間に一人歩きするケースが多いです。その中の一つ「若い人は英語がどんどん伸びるから羨ましい」、があります。
大学生の英語学習を分析すると、これはやはり間違った話であることがわかります。
要は
・英語学習がデイリーであるか、それ以下の頻度であるかが重要であること。
・英語の優先順位が上位を維持することが重要であること。
・強烈な「目標達成動機」の有無に学習成果が大きく左右すること。
これらは全て「能力」ではなく、「環境」の問題です。
だからこそ大学に向けた意味があるプログラムを考えたい、昨年強くそう思いました。
また、本来は中高同様の成長曲線を十分に有しているのが大学生です。
ですが公私ともに忙しい大学生たちは、物理的な時間以上に意識を英語「優先」に持って行くことを「外圧的に」導くのは難しいと感じています。
だからこそ、「無理やり英語の優先順位を高める」ということは不要、無用だと考えています。
優先準備がトップでなくても、あえて「わざわざ英語にチャレンジする」大学生達の前向きな姿勢と志をもっと取り込むことが最も大事だなと、最近はそう思うようになっています。
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