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【blog】第3回 実践、リベラルアーツ第二回(2023.04.13)

【blog】第3回 実践、リベラルアーツ第二回(2023.04.13)

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第2回 実践、リベラルアーツ(2023.04.06)

こんにちは。前回に引き続き、リベラルアールのレッスンで行われていることを報告していきたいと思います。

先に上げたブログのとおり、第1回では承認欲求という心理学的なテーマを扱いました。そして、第2回は、親の自己実現欲求と子の教育というテーマで話をしました。これらのテーマは、生徒さんから話したい内容を上げてもらっているのですが、今受講している生徒さんは心理学や教育論に強く関心をもっているので、私としても話がいがあります。

 さて、親の自己実現欲求と子の教育というテーマですが、すごく面白い着眼点だと思いました。親の自己実現欲求と言っても様々な形があって、育児よりも仕事に全力を傾けたいという親もいれば、育児を通じて、子どもの教育に自己実現を求める親もいるでしょう(なお、私は心理学者ではないので、自己実現という言葉の意味を正しく使えているかはわかりません。)。

 生徒さんと話している中で、親の自己実現欲求が子の教育に悪影響を与える可能性について二つの方向性を検討しました(教育における成功と失敗(教育の善悪)がそもそも観念できるのかという点は一旦検討の外においております。)。

1つは、親が純粋な自身の自己実現欲求ばかりに目を向けることで、子との関り、特に乳幼児期の子との関りが希薄になってしまった場合です。子の情緒はもちろんのこと、いわゆる学力等にも影響が出るであろうということです。子が覚える言葉は家庭内で聞く言葉ですし、家庭での話題を聞いて子は育っていきますので。これについては、既に教育心理学等で様々な研究が出ていることと思います(ちゃんと検証をしたわけではありません。)。

もう1つの方向性として、親が自身の自己実現欲求として子の教育における何らかの成果を求め、それが結果的に子の幸福につながらない場合です。例えば、受験や就職、スポーツなどにおいて親が子に対して過度な期待とプレッシャーをかけ、子が抑圧されてしまうような場合が典型的でしょう。

これについては、親が子の幸福を考えず、自らの承認欲求で子をブランド化しようとする場合のみならず、親が子の幸福を目指して教育を考えているにも関わらず、同様な結果に陥ってしまうこともあると考えられます。

 それは、おそらく子の幸福という本来抽象的な目標について、誤った具体的な基準(例えば、偏差値の高い大学に入ることやいわゆる一流企業に入ること等)をゴールとして設定してしまうことによって起こるのではないかという話になりました。

 したがって、親が自身の自己実現を求めつつ、よりよい教育をするという目的のためには、そもそも子の幸福とは何か、教育の目標とは何かという点をあらためて考えてみる必要があるということが今回の結論となり、次回はそれを検討しようということになりました。

 今回のレッスンでも、生徒さんが意欲的に自らの考え・疑問を提示してくれていたため、深い検討をすることができました。目の前のタスクに追われがちなのは大人も子供も同じですが、こういった大きなテーマについて考え、話し合う時間というのは、人生に何かしらの深みを与えてくれるように思い、次回を楽しみにしている講師の私です。

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